日産シルビア S13などに積まれているエンジン CA18DE。
低グレードのQ'sやJ'sに積まれているNAエンジンである。
ターボの CA18DET や後期に積まれた SR20DE、SR20DETの影に隠れて日のあたるところに出てくることは少ないが、個人的には名機だと思っている。
ヘッドの構造はツインカム直押しの4バルブ、これは RBのツインカムと共通の設計でありポテンシャルを秘めている。
下の写真はRBだが上のCAとかなり似ていることがわかる。
しかしこのエンジン、ノーマルではトルクも無いし高回転も決して気持ちよくはない。。
シルビアの車重が重いのも原因だがそれだけではないように感じる。
そこでバルブタイミングを調べてみると中心角の設定がおかしい、さらに計算するとオーバーラップがゼロ!?
他のスポーツカーと比べると異常な数値。
ではどれだけずらすと正常になるかと計算するとイン、エキ共に調度プーリー1コマ分。
試しにずらしてみると高回転の伸びが明らかに変わり気持ちよく回る!
排ガス規制のためにメーカーデチューンされていたのだろうか?
タイミング変更作業の際はベルトカバーの脱着が大変だが赤丸の部分を線に沿ってカットしておけば今後は楽になる。
タコ足を替えて高らかなNAサウンドを響かせながらターボ車を追い回す。
峠の兄さんの黄色いシルビアが懐かしい。
なんとなく15年前を思い出して書きたくなった。